建築の日本展 その遺伝子のもたらすもの@森美術館
このいっさい釘を使わない技法も日本特有のものなんだよね。
木組みにもいろんな種類があって、そんなものも展示されていました。
出雲大社本殿が高さ48mの巨大木造建築だった?と言われていますが、その模型が展示されていたのですが、鎌倉から室町時代に描かれた図面の原本も展示されていたんですよねー。それって結構貴重な資料だよね??
江戸時代の会津さざえ堂の模型。
これがなかなかすごくて、世界的にも珍しい複雑な二重螺旋構造でできた仏堂建築。
レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた二重螺旋図が江戸時代後期に東北地方に伝わったという説もあって、その起源は謎に包まれているそうです。
実物を見に行ってみたくなったわ〜。
そして、この展覧会の見所の一つである待庵が原寸大で再現されていました!
しかも、中に入ることができるんです♪
もちろん、並んで入ってきました^^
待庵とは、千利休が1581年頃に大山崎在住中に建てたと言われている小間の茶室。
今回のものは、ものつくり大学との共同研究として総勢50名が関わって制作されたそうです。
釘の1本まで手作りで作られたそうですよー。
茶道はまったく未知の世界で、むかーし1回だけ茶室に入ったことがある程度なんですよね…^^;
膝の関係で正座ができないのですが、せっかくの機会なので中に入らせていただきました。
せまい空間なんだけど、ちょっと落ち着くような…。
やはり日本人だからなのかな? 外国の方には窮屈に感じるのかしら??
明かりを取る窓の部分もいろんな工夫がされているんですね。
この障子は開けるのではなく、取り外せるみたい…。
この大きさの茶室に何人くらい入るものなのかしら??
障子窓のところは、漆喰を塗る前の竹の状態になっているので、明かりが入るとこんな風になるのも計算のうちだったのかな?
にじり口も思ったよりも小さくなく、なんとか出入りできました(笑)
なかなか面白い体験でした^^
更に進んでいくと、近代の名作家具に実際に座れるラウンジ空間もありました。
インテリアデザイナー剣持勇さんや長大作さんらによる戦後モダニズム建築を彩ってきた家具で、みなオリジナルなものが集まっています。
丹下健三さんが手がけた香川県庁舎のマガジンラック付きベンチに座ってスヤスヤお休みになっている方もいらっしゃいました^^
そのラウンジ空間の先には、丹下健三さんの自邸を巨大模型で再現されていました!
この住居は残念ながら現存していません。
これ、1/3のスケールで宮大工が再現したそうで、単なる模型ではなく、小さな建築として制作されたそうです。
ひぃー、すごいねー。
風が通り抜けて気持ちの良さそうな家ですよね。
この他にも今現在制作中の建築についても紹介されていて、なかなか面白そうなものがありました。
出来上がったら、行ってみたいなーと思うようなものが多くて…^^;
いろんなところで、いろんなものが造られているんだなーと驚きました。
それと同時に、代々木体育館や武道館などの普段見かける既存の建物に関しても、いろんな工夫がされて造られていることがわかって、楽しかったです^^
お天気がいい日だったので、東京タワーが綺麗に見えました^^
やっぱり建築関係の人が多かったようにも思いますが、外国人の方々も熱心にご覧になられていました。
行列ができるような絵画の展覧会と違って、旅行者でも気軽に見に来れるのがいいのかもしれませんね^^
by wvyumavw
| 2018-09-14 10:57
| イベント・観劇