ワンダー 君は太陽
遺伝子疾患により、他の子とは違う容姿を持って生まれてきた10歳の少年オギー。
そんな彼を支える両親と姉、そして友人たちの成長が温かく描かれていて、幸せな気持ちになる映画でした。
オギーは10歳まで自宅学習を続けていたんだけど、このままじゃ息子のためにならない…と普通の学校へ行かせる決断をするんです。
もし自分が母親だったら…と思うと、いろいろ考えさせられます。
優しさには強さが必要なんだ…とつくづく思う。
だって、親は見守っているしかできないんだもんね…。
それに現状を悲観ばかりしてても何も変わらないものね…。
オギーはとってもユーモアのある性格なんだけど、それも両親の育て方にもあるんだと思うのよね。
頑張るオギーを見守る家族。
人を見た目で判断しない。相手の立場になって考える。
当たり前のことだけど、意外にできてなかったりするよね…。
そして一番大事なことだと思うんだけど、受け入れること。
みんなが受け入れることを学んで優しくなっていく姿は、なんともいえない幸せな気分にさせてくれるんです。
この映画、すべての登場人物の苦悩が描かれていて、それにも共感できるんだよね。
弟に両親の注目をもっていかれて手のかからない姉にならざるを得ないヴィアの寂しさは胸にグッとくるのよね…。
母イザベルも仕事も夢も全部諦めて、オギーに向き合って…。
母親なんだから仕方がないとはいえ、これも苦しい選択だったと思うのよね。
オギーと友人になる子が言ったセリフで「顔は見慣れる…」というのがあるんだけど、確かに映画を見ていく中で最初のオッという感じがなくなっていったんだよね…。
個性というか、うん、確かに見慣れてしまうと全然気にならないのよ。
そんな気にならないものに振り回されることないんだな…と。
でも、現実はもっと厳しいのかもしれないね…。
優しさってこういうことなんだな…ってことをふわっと包み込むように教えてくれる映画でした。
by wvyumavw
| 2018-06-28 18:40
| Movie&Book