ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
ディック&マック兄弟が経営していた頃のユニフォームなんですね。
1954年アメリカ。
52歳のレイ・クロック(マイケル・キートン)は、シェイクミキサーのセールスマンとして中西部を回っていた。
ある日、ドライブレストランから8台ものオーダーが入る。
どんな店なのか興味を抱き向かうと、そこはディック(ニック・オファーマン)&マック(ジョン・キャロル・リンチ)兄弟が経営するハンバーガー店<マクドナルド>があった。
合理的な流れ作業のスピード・サービス・システムやコスト削減・高品質という革新的なコンセプトに勝機を見出したレイは、壮大なフランチャイズビジネスを思いつき、兄弟を説得し、契約を交わす。
次々にフランチャイズ化を成功させていくが、利益を追求するレイと品質を大切にする兄弟との全面対決へと突き進んでいく。
レイとディック&マック兄弟の考え方が対極にあるような感じなんだよねー。
レイは、ビジネスマンで利益を優先して考えるのでフランチャイズ化を進めたい。
ディック&マック兄弟はアイデアマンで、お客様重視のファミリー経営を維持したい。
この兄弟の凄いところは、注文してから20分待つのが普通だった時代にわずか30秒で提供できる仕組みを考えたこと!
そのスピード・サービス・システムを構築していくさまを映画ではテニスコートに図面を描いて、実際にスタッフがオペーレーションしてみて、無駄な動線をなくす仕組みをシミュレーションしてるんですよねー。
今もマックで見かけるような動線の光景が描かれていたので、かなり完成度の高い仕組みだったのでは?
私はものづくりとか、新たな仕組みを作り上げる…という方に共感を得るタイプなので、この兄弟のアイデアは当時としては斬新で凄い!! と単純に思います!!
でも、レイのようなビジネス感覚がないと今のマックはなくて、ここまでの規模になってないんですよねー。
そのレイの凄いところは、このビジネスに出会ったのが52歳の時なんです。
もっと若い頃のことかと思ったんだけど、意外に歳取ってたんだよね…。
そして、かなりポジティブな人で、周りに小バカにされようとも一切気にしないし、自分が正しいと思えばそのまま突っ走るんです。
この強心臓ぶりはホント凄いわ…。 メンタル強すぎ!!
でも、気にしないのは家庭にも表れていて、低調続きだったレイを献身的に支えていたのは妻のエセルなんだけど、彼女のことも気にしないのよねー。
出張でほとんど家にいないし、仕事に明け暮れて家庭のことは全く顧みない…。
成功していくと別の女に惚れてしまい、結局エセルとは別れるんだよね…。
成功者って必ずっていうほど新しい女をつくるよね…。 なんで??
エセルはずっと孤独だったんじゃないのかなー。
どっちがいいとか、悪いとかじゃないけどね。 これがビジネスなんだよね。
でも、そんなに魅力的なビジネスモデルだと思ったんなら、兄弟のノウハウをパクってしまえばよかったのに…って思ったけど、マクドナルド…って名前が欲しかったのね。
マクドナルド…、そうか、アメリカ的な響きなんだね。
この部分のこだわりが日本人にはちょっとわかりづらかったかな…。
by wvyumavw
| 2017-08-15 16:48
| Movie&Book