グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状
オーストリアの首都ウィーン中心部にあるウィーン美術史美術館。
1871年にハプスブルク家皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の命により建設がスタートし、1891年に開館しました。
創立120年を迎えて、大規模な改修工事。
映画の冒頭でフロアに入ってきた男性がつるはし(ハンマーかな?)を床にむかって振り下ろします。
改修工事…とわかっていてもドキッとする場面でした^^;
ハプスブルク王朝は第一次世界大戦後に崩壊するけど、美術館は歴代の君主たちによる収集品をはじめとする数々の美術品は、絵画だけでも7,000枚を超えているそう。
この映画はナレーションやインタビューなどの手法を用いていないので、若干わかりにくい部分もあるかも…ですが、館長、学芸員、修復家、美術史家、運搬係、お客様係など、いろんなスタッフの生の言葉が印象的。
美術館のブランド戦略をめぐって紛糾する会議だったり、収支バランスを気にする経営陣、私たちは下っ端じゃない!と訴えるお客様係。
これは美術館だけの問題ではなく、何処でもよく耳にしそうな話なんだよね^^
予算が減らされるままならない現実に向き合わなきゃならないし、兎にも角にも集客しなきゃ始まらないし、修復チームは謎解きのような感じで過ぎ行く時間と戦ってる…。
こういう沢山の人がいて美術館って成り立っているし、沢山の苦労と時間の中で美術品は守られているんだな…と思うとプロフェッショナルの仕事って凄い!!と思うわ。
中でも素敵だな…と思ったのは、美術史美術館館長がイギリスの大英博物館の館長を案内している時、二人は英語で話しているんだけど、大英博物館の館長が修復家の方に話しかける時はドイツ語なんだよねー。
そして、この大英博物館の館長がめっちゃお茶目な人で、興奮しちゃって相手が話し終わる前に食い気味に話しはじめちゃうのよね(笑)
しかも修復家の人にからくり時計を見せてもらっている姿は、目はキラキラしちゃってまるで子どものようなの!!
ホントに好きなのねー^^
バックヤードの場面では、トーハクの時を思い出しちゃいました^^
こういう映画を見ると、やはりウィーン美術史美術館に行ってみたくなりますね!!
そして、このバベルの塔、実物を見てみたいな〜。
by wvyumavw
| 2016-12-12 14:56
| Movie&Book