監獄歴史館見学 & 放射状に広がる舎房と中央見張所
木造行刑建築物としては、世界最古で最大の規模を誇るそうです。
手前に建ってる洋館が一番最初に見た庁舎ですね。
舎房外壁は下見板張で、屋根は桟瓦葺でしたが、現在は鉄板葺となっています。
これが、中央見張所ですね。
八角形をしていて、各舎房を見渡せるようになっています。
それぞれの舎房は、中央見張所からこの渡り廊下でつながっています。
渡り廊下は、窓があるので明るいですね。
でも舎房に入ると天井の明かり取りの窓だけなので、渡り廊下よりは薄暗い感じがして、空気もヒヤッとする感じがします。
ところどころ、こんな風に人形が置いてあって、どんな風に生活していたかわかるようになっています。
今から考えると食事も質素です。
それぞれの居房の前には、備品表があって細かく管理されていたことがわかります。
床暖房なんてないから、冬はホントに寒かったでしょうねー。
暖房は、こんな風に真ん中にパイプを通して送っていたそうです。
看守の人も厚着はできなかった(迅速に対応できるようにするため…)ようなので、囚人だけではなく、全ての人にとって大変な地だったんですね。
網走刑務所で脱獄と言えば、この人!
白鳥由栄。26年間の服役中に4回も脱獄したという人物。
一回も看守に怪我を負わせるような強行突破はしていないことから、当時看守の間で一世を風靡した男と言われた伝説の受刑者です。
だからなのか!?こんな脱獄した時の様子まで展示されていました^^
難攻不落と言われた網走刑務所始まって以来の脱獄者だったそうです。
白鳥が入っていた独居房は、他の部屋と違い床が二重に張って強化されており、非常に硬い材質のヤチダモ材が用いられ、容易に切断できなくなっていたそうです。
網走に来た時は既に2回の脱獄後だったから、徹底して管理されていたのね…。
…が、毎日味噌汁を脱獄防止の鉄枠に吐きかけて腐食させ、鉄枠を取り外し、自身は関節をはずして、狭い小窓からこのように天井に上り、採光窓を割って逃げたそうです。
大人が通れるような小窓じゃないんだけど、人間って凄いねー。
山田孝之が演じてたドラマ見たけど、面白かったよね。
思っていたよりも大きかった網走監獄。
東京ドームの3.5個分もあるんですってー!!
他にも二見ヶ岡刑務支所や釧路地方裁判所 網走支部法廷復元棟などがあったんだけど、時間切れで見れなかったので、次回また見学してみたいです。
そして、監獄食堂というのがあって、現在の網走刑務所の受刑者が食べているメニューを再現した監獄食が食べられるそうです。
米7割、玄米3割のご飯、味噌汁、焼き魚、副菜がセットになった健康食^^
網走のB級グルメのザンギ丼やカレーなども食べられるんだって(笑)
監獄の歴史にはいろいろ考えさせられる部分が多かったですが、歴史的な建築物は見応えがあり、楽しかったです♪
by wvyumavw
| 2018-01-20 10:42
| 2017.10 屈斜路網走旅行