足跡姫 時代誤冬幽霊@東京芸術劇場
お話は、江戸の鄙びた芝居小屋を舞台にしていて、三、四代目出雲阿国座の看板の踊り子である三、四代目出雲阿国(宮沢りえ)とその弟猿若(妻夫木聡)は、この芝居小屋で肩寄せ合って生きている。
小屋では阿国と踊り子柔肌(鈴木杏)たちが幕府ではご法度とされている女歌舞伎を上演していて、伊達の十役人(中村扇雀)が取り締まりの目を光らせていた。
ある日、猿若の言動が座長の万歳三唱太夫(池谷のぶえ)の逆鱗に触れ、一座に紛れ込んだ腑分けもの(野田秀樹)と戯けもの(佐藤隆太)とともに猿若は一座を追われそうになる。
焦った阿国は一座再興のため、猿若に女歌舞伎の筋を書かせて欲しいと座長に懇願する。
しかし、うまく書けない猿若を売れない幽霊小説家(古田新太)がゴーストライターとして助け、新作 足跡姫 が誕生するのだった…。
りえちゃんと妻夫木くんはホントの姉弟のようで、仲良くて可愛らしかったわ〜。
妻夫木くん、なんか伸び伸びしてて、愛らしい弟キャラを満喫している感じでした^^
りえちゃんは踊り子役なので、こんな姿で踊りを披露していて、とっても怪しく美しかったです。
この衣装で登場した時は最初びっくりしました!!
当然肌色の全身スーツのようなものを着ているんだろうけど、私の席からはそんな風には見えなくて、ちょっと驚きました^^;
パンフレットに中村勘三郎や坂東三津五郎の死に触れられていて「肉体を使う芸術、残ることのない形態の芸術について、いつか書いてみたいと思い続けていました。もちろん作品の中に勘三郎や三津五郎が出てくるわけではありませんが、肉体の芸術にささげた彼らのそばにわずかな間ですが、いることができた人間としてその思いを作品にしてみようと思っています。」と綴られていました。
それが、一面花に覆われた舞台で妻夫木くんの言うセリフに凝縮されていたように思います。
会場はすすり泣きしている人が多数いましたね…。
私も自然と涙が出てきました…。
by wvyumavw
| 2017-03-01 13:52
| イベント・観劇