ベストセラー 編集者パーキンスに捧ぐ
この映画を見るまで編集者が具体的にどんな仕事をしているのかよくわかってなかったわー。
予想以上に作品にかかわっているんですね。 驚きでした。
才能を見出したり、世に出せるように指示したり…編集者もまた才能がないとできない仕事なのね…。
ウルフは、溢れ出る言葉を紡いで膨大な量の作品を書くんだけど、ベストセラーを目指すために文章を削りに削っていく。
まぁ、確かにひとつの場面の描写があまりに長いと読む方は疲れちゃうし、話が先に進まないと面白くないものね…^^;
更に書き足したい作家とのせめぎ合い…。
でも実際問題、あんな我が儘な作家とは付き合いきれないわ…と思ってしまったけど、パーキンズはいろんなものを犠牲にしてウルフと共に作り上げていき、結果ベストセラーになるんだよねー。
ジュード・ロウが演じたウルフは、突飛な性格なんだけど繊細さもあって、そんな作家の感じがよく出ていて、とってもよかったです…。
ウルフとパーキンズが父子のような関係で結ばれていて、それゆえに亀裂が走ったりするんだけど、パーキンズのラストの涙に泣けました…。
パーキンズという人は、この世界ではかなり有名な編集者だったようで、フィッツジェラルドやヘミングウェイなどの数々の天才作家を世に送り出した人。
才能を見出すって、それもまた凄い才能だよね!
この映画の中でずーーっと気になったこと。
パーキンズが帽子を全然取らないのよね…。
仕事している時も家でも…、食事をしている時も…。
でも、ラストにウルフの手紙を読む時にはじめて帽子を取るのよね…。
これに何か意味があったのかな…???
1920年代の雰囲気が渋くて、美しいのも見どころでした^^
by wvyumavw
| 2016-11-04 23:34
| Movie&Book