国芳イズムー歌川国芳とその系脈@練馬区立美術館
昨年の秋に志の輔落語を聞きに行った際、舞台上に国芳の 荷宝蔵壁のむだ書 があったのを見てから、本物が見たいなーと、どこかで展示してないかしら?? とずっとチェックしていました。
今年は、国芳Year みたいにあちこちで展示があるみたいで嬉しい♡
まず最初にスタートする練馬区立美術館で行われている 国芳イズムー歌川国芳とその系脈 を見にいってきました♪
たまっていたぴあのポイントで招待券をゲット!!
ラッキーだわ^^
平日に行ったのですが、すごーーくよかったです!!
人がぎっしり入っている訳じゃなかったので、一つ一つの作品をじっくり鑑賞することができたし、細かい部分も近づいて確認することができたので、発見もあり楽しい時間を過ごすことができました^^
やっぱり職人さんたちの細かい手仕事をよーーく見たいと思うと、近づいてじっくり見たいものねー。
そういう意味では、じっくり堪能できて眼福でした^^
武者絵を得意としていた国芳。
そんな国芳が、山東京伝の読本に登場するヒーロー野晒悟助を描いた 国芳もやう正札附現金男 野晒悟助。
野晒(野に放置されたしゃれこうべ)模様の着物を身につけていたとされる野晒悟助。
この絵は、ドクロ模様が猫で出来た国芳オリジナルのデザインとなっていたり、袈裟はススキと蓮の葉と花で出来たドクロ模様で、下駄もドクロを思わせる凝ったデザイン!!
このセンスが国芳の魅力の一つでもあるんですよね^^
そして、これは他にも言えることなのですが、髪の生え際がものすごーーく細かくて、近くで見ると驚きます!!
そして、近くでみて気がついたことですが、上下にまつ毛も描かれているんです!!
昔は毛彫り専門の職人がいたほど彫師にとって難易度が高い部分で、生え際やまつ毛といった繊細な線は、摺師にとっても気を使うところで、ヒーローの勇敢さをあらわす着物や腕の勢いある線とを摺り分けるため、絶妙の力加減が必要なんだそうです。
彫師は摺師が摺りやすいように版木を彫り、摺師は彫師の線を最大限生かすように摺る。
職人の見事な連携プレーで出来上がってるんですね〜。
こちらは、荷宝蔵壁のむだ書。
やっと本物を見ることができました♪
この土壁に描かれた落書き(歌舞伎役者の似顔絵)をそっくり錦絵に仕立てるという発想は前代未聞だったそう。
しかもこれって、へたうま絵の元祖って感じですよね^^
こちらは大きな作品で、相馬の古内裏。
新皇と称した平将門が下総猿島に築いた王城の廃跡・相馬の古内裏を舞台に、勇士大宅太郎光国と妖術を用いる将門の遺児 滝夜叉姫との対決の場面。
ここに描かれている巨大な骸骨の描写は、それまでの読本の挿絵などに見られる非科学的な骸骨とは比べものにならないくらい解剖学的にもかなり正確かつリアル。
読本の中では数百の骸骨が戦闘を繰り広げることになっているのを、あえて大きな骸骨の出現に代表させて鑑賞者の意表をついています。
三枚続の絵は、一図ずつでも構図が独立するように作画するのが通常であるそうですが、その慣例をまったく意にとめない大胆さは国芳ならでは…。
今回の展示は、武蔵野の自然を描く洋画家 悳俊彦氏の数百点にも及ぶ国芳コレクションの中から代表作、稀少作を選りすぐり紹介されています。
どれもこれも素晴らしかったのですが、構図やデザインが斬新だったり素晴らしいのはもちろんですが、線の細さや色の美しさにびっくりでした。
中でも気になったのは、着物の柄がとにかく素敵だったんですよねー。
近くで見ると地模様のような凹凸があったりして、細かい技にも驚きです。
色で印象に残るのはやっぱり青かな。 深くてなんともいえない美しい色でした。
入り口にちょっとしたグッズが売っていたので、ちょっと物色♪
国芳が大好きだった猫のシリーズの一筆箋。 またまた買っちゃったよ^^;
それと、歌川国芳の本。 これ見てちょっと勉強しよ〜っと♪
ちょっと疲れたので、近くのカフェで休憩
余韻に浸りながら、公園で遊ぶ子どもたちを眺めていました^^
3/19からは、ボストン美術館が所有している国芳の作品が Bunkamura で展示されています。
こちらは、6/5まで開催していますが、これも行く予定です。
どんな作品と出会えるのかとっても楽しみです^^
練馬区立美術館での展示は、4/10まで。
興味のある方は是非〜♪
今年は、国芳Year みたいにあちこちで展示があるみたいで嬉しい♡
まず最初にスタートする練馬区立美術館で行われている 国芳イズムー歌川国芳とその系脈 を見にいってきました♪
たまっていたぴあのポイントで招待券をゲット!!
ラッキーだわ^^
平日に行ったのですが、すごーーくよかったです!!
人がぎっしり入っている訳じゃなかったので、一つ一つの作品をじっくり鑑賞することができたし、細かい部分も近づいて確認することができたので、発見もあり楽しい時間を過ごすことができました^^
やっぱり職人さんたちの細かい手仕事をよーーく見たいと思うと、近づいてじっくり見たいものねー。
そういう意味では、じっくり堪能できて眼福でした^^
武者絵を得意としていた国芳。
そんな国芳が、山東京伝の読本に登場するヒーロー野晒悟助を描いた 国芳もやう正札附現金男 野晒悟助。
野晒(野に放置されたしゃれこうべ)模様の着物を身につけていたとされる野晒悟助。
この絵は、ドクロ模様が猫で出来た国芳オリジナルのデザインとなっていたり、袈裟はススキと蓮の葉と花で出来たドクロ模様で、下駄もドクロを思わせる凝ったデザイン!!
このセンスが国芳の魅力の一つでもあるんですよね^^
そして、これは他にも言えることなのですが、髪の生え際がものすごーーく細かくて、近くで見ると驚きます!!
そして、近くでみて気がついたことですが、上下にまつ毛も描かれているんです!!
昔は毛彫り専門の職人がいたほど彫師にとって難易度が高い部分で、生え際やまつ毛といった繊細な線は、摺師にとっても気を使うところで、ヒーローの勇敢さをあらわす着物や腕の勢いある線とを摺り分けるため、絶妙の力加減が必要なんだそうです。
彫師は摺師が摺りやすいように版木を彫り、摺師は彫師の線を最大限生かすように摺る。
職人の見事な連携プレーで出来上がってるんですね〜。
こちらは、荷宝蔵壁のむだ書。
やっと本物を見ることができました♪
この土壁に描かれた落書き(歌舞伎役者の似顔絵)をそっくり錦絵に仕立てるという発想は前代未聞だったそう。
しかもこれって、へたうま絵の元祖って感じですよね^^
こちらは大きな作品で、相馬の古内裏。
新皇と称した平将門が下総猿島に築いた王城の廃跡・相馬の古内裏を舞台に、勇士大宅太郎光国と妖術を用いる将門の遺児 滝夜叉姫との対決の場面。
ここに描かれている巨大な骸骨の描写は、それまでの読本の挿絵などに見られる非科学的な骸骨とは比べものにならないくらい解剖学的にもかなり正確かつリアル。
読本の中では数百の骸骨が戦闘を繰り広げることになっているのを、あえて大きな骸骨の出現に代表させて鑑賞者の意表をついています。
三枚続の絵は、一図ずつでも構図が独立するように作画するのが通常であるそうですが、その慣例をまったく意にとめない大胆さは国芳ならでは…。
今回の展示は、武蔵野の自然を描く洋画家 悳俊彦氏の数百点にも及ぶ国芳コレクションの中から代表作、稀少作を選りすぐり紹介されています。
どれもこれも素晴らしかったのですが、構図やデザインが斬新だったり素晴らしいのはもちろんですが、線の細さや色の美しさにびっくりでした。
中でも気になったのは、着物の柄がとにかく素敵だったんですよねー。
近くで見ると地模様のような凹凸があったりして、細かい技にも驚きです。
色で印象に残るのはやっぱり青かな。 深くてなんともいえない美しい色でした。
入り口にちょっとしたグッズが売っていたので、ちょっと物色♪
国芳が大好きだった猫のシリーズの一筆箋。 またまた買っちゃったよ^^;
それと、歌川国芳の本。 これ見てちょっと勉強しよ〜っと♪
ちょっと疲れたので、近くのカフェで休憩
余韻に浸りながら、公園で遊ぶ子どもたちを眺めていました^^
3/19からは、ボストン美術館が所有している国芳の作品が Bunkamura で展示されています。
こちらは、6/5まで開催していますが、これも行く予定です。
どんな作品と出会えるのかとっても楽しみです^^
練馬区立美術館での展示は、4/10まで。
興味のある方は是非〜♪
by wvyumavw
| 2016-03-22 18:02
| イベント・観劇