マネー・ショート 華麗なる大逆転
リーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人の男たちの実話を描いたという マネー・ショート 華麗なる大逆転。
この映画絶対見たかったんですよねー。
2008年、リーマン・ショックに端を発する金融危機が勃発するという結末がわかっていても、十分に見応えのある内容になっていて、それまでに何があったのかを危機を察知したトレーダーや投資家の視点から描いています。
邦題にあるような痛快な感じのドラマではなく、ちょっと背筋が寒くなるような…そんな気持ちにさせられる内容でした。
マネーボール の原作者マイケル・ルイスによるノンフィクション 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち を原作に アントマン の脚本などを手がけてきたアダム・マッケイが監督。
第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞など主要部門を含む合計5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞しています。
05年、ニューヨーク。
ヘヴィメタルをこよなく愛す金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベール)は、格付けの高い不動産抵当証券の何千もの事例を調べていく中で、返済の見込みの少ない住宅ローンを含む金融商品(サブプライム・ローン)が数年以内にデフォルト(債務不履行)に陥る可能性があることに気付く。
危険性を銀行家や投資家に訴えるが、全く相手にされない。
そこで「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」という金融取引に目をつけ、サブプライム・ローンの価値が暴落した時に巨額の保険金を手にできる契約を投資銀行と結ぶ。
同じ頃、ウォール街の若き銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)は、マイケルの戦略を察知し、信用力の低い多くの低所得者に頭金なしで住宅ローンを組ませている大手銀行に対して不信感を募らせているヘッジファンド・マネージャーのマーク(スティーブ・カレル)にCDSに大金を投じるべきだと勧める。
また、この住宅バブルを好機と捉え、ウォール街で地位を築こうと野心に燃える若き投資家ジェイミー(フィン・ウィットロック)とチャーリー(ジョン・マガロ)の二人は、勝負をかけるにあたり、今は一線を退いた伝説の銀行家ベン(ブラッド・ピット)に相談を持ちかける。
ベンは自らのコネクションを使って彼らのウォール街への挑戦を後押しすることを決意する。
2008年、遂に住宅ローンの破堤に端を発する市場崩壊の兆候が現れる。
マイケル、マーク、ジャレド、ベンの大勝負が始まる…。
金融業界を描いた映画って、業界用語を理解しないととってもわかり辛いんだけど、この映画はなかなか面白い演出で、解説してくれてました。
マーゴット・ロビーがバスタブに入りながらサブプライムローンについて解説するシーンがあったり、セレーナ・ゴメスや俳優たちがわかりやすく解説してくれる、なかなか面白い演出でした^^
特に、賭け事の勝敗を賭ける行為をしている人の勝敗をさらに賭ける…とか、古い魚は黙ってシーフードシチューにして売りさばく…とか。
映画冒頭で、ライアン・ゴズリングが「金融機関はわざと独特な言い回しをして自分たちに疑問をもたれないようにしている」と言ってたけど、ホントそう思うわー。
昔(リーマンショック前)、この業界と仕事で関わったことがあるんだけど、特にあの時代は酷かった気がするわねー。
この曲ったことが大嫌いな理想主義者のマークを演じたスティーブ・カレル。
いつもイライラと怒っているんだけど、不正に対して本気で怒り、最後まで何とかしようとしていて、いろんな葛藤と戦っている様子や最後の悲しそうな目がとっても印象的で素晴らしかったです。
登場人物の中で一番変人っぽいのに、言っていることが一番まともなのよね。
それだけみんな狂ってたってことなのかしらね??
野心たっぷりの策略家のジャレドを演じたライアン・ゴズリングは、スーパーチューズデーやL.A.ギャングストーリーで見てた人と同じ人物って気がつきませんでした^^;
この野心たっぷりな感じとかが、逆に見ていてすっきりするんだけど、彼もいろんなことに不満や疑念は感じているのよね。。。
そして、綿密なリサーチが武器の鬼才トレーダーのマイケルを演じたクリスチャン・ベール。
この人、映画によって全然雰囲気が変わるから、ホント凄いよねー。
アメリカン・ハッスルやザ・ファイターと同じ人とは思えません…><
今回の役も片目が義眼の役なんですが、よーく見てると動いてないのよね。
地道な努力と調査によって裏付けされた判断とそれに対する自信。
そして孤独と苦悩が見ていて苦しかった。
今回の4人の中で、ブラピが演じたベンだけが実在しない人物だそうです。
彼が終盤に言っているのですが、自分たちの勝利は全米の何千何万人が家や職を失うんだ!! という台詞が表している通り、恐ろしい結果になるんですよね。
2008年のこの経済破綻によって、アメリカ国内だけで5兆ドルの年金と800万人の職と600万人の家が消えたそうです。
今だからそう思うのかもしれないけど、どうしてみんな疑わなかったのかしらねー。
犬の名義で住宅ローンが組まれていたり、不良債権の合成麻薬のような商品が作り出されたり…。
全体が狂ってたし、モラルなんてまったくなかったんだろうね。
でも、今もここを中心に世界経済がまわってるのよねー。
同じことが起こらないことを願いたい…。
そうそう、何故か終盤に徳永秀明の最後の言い訳がかかるのよねー。
一番大事なものが一番遠くへ〜♬
この映画絶対見たかったんですよねー。
2008年、リーマン・ショックに端を発する金融危機が勃発するという結末がわかっていても、十分に見応えのある内容になっていて、それまでに何があったのかを危機を察知したトレーダーや投資家の視点から描いています。
邦題にあるような痛快な感じのドラマではなく、ちょっと背筋が寒くなるような…そんな気持ちにさせられる内容でした。
マネーボール の原作者マイケル・ルイスによるノンフィクション 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち を原作に アントマン の脚本などを手がけてきたアダム・マッケイが監督。
第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞など主要部門を含む合計5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞しています。
05年、ニューヨーク。
ヘヴィメタルをこよなく愛す金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベール)は、格付けの高い不動産抵当証券の何千もの事例を調べていく中で、返済の見込みの少ない住宅ローンを含む金融商品(サブプライム・ローン)が数年以内にデフォルト(債務不履行)に陥る可能性があることに気付く。
危険性を銀行家や投資家に訴えるが、全く相手にされない。
そこで「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」という金融取引に目をつけ、サブプライム・ローンの価値が暴落した時に巨額の保険金を手にできる契約を投資銀行と結ぶ。
同じ頃、ウォール街の若き銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)は、マイケルの戦略を察知し、信用力の低い多くの低所得者に頭金なしで住宅ローンを組ませている大手銀行に対して不信感を募らせているヘッジファンド・マネージャーのマーク(スティーブ・カレル)にCDSに大金を投じるべきだと勧める。
また、この住宅バブルを好機と捉え、ウォール街で地位を築こうと野心に燃える若き投資家ジェイミー(フィン・ウィットロック)とチャーリー(ジョン・マガロ)の二人は、勝負をかけるにあたり、今は一線を退いた伝説の銀行家ベン(ブラッド・ピット)に相談を持ちかける。
ベンは自らのコネクションを使って彼らのウォール街への挑戦を後押しすることを決意する。
2008年、遂に住宅ローンの破堤に端を発する市場崩壊の兆候が現れる。
マイケル、マーク、ジャレド、ベンの大勝負が始まる…。
金融業界を描いた映画って、業界用語を理解しないととってもわかり辛いんだけど、この映画はなかなか面白い演出で、解説してくれてました。
マーゴット・ロビーがバスタブに入りながらサブプライムローンについて解説するシーンがあったり、セレーナ・ゴメスや俳優たちがわかりやすく解説してくれる、なかなか面白い演出でした^^
特に、賭け事の勝敗を賭ける行為をしている人の勝敗をさらに賭ける…とか、古い魚は黙ってシーフードシチューにして売りさばく…とか。
映画冒頭で、ライアン・ゴズリングが「金融機関はわざと独特な言い回しをして自分たちに疑問をもたれないようにしている」と言ってたけど、ホントそう思うわー。
昔(リーマンショック前)、この業界と仕事で関わったことがあるんだけど、特にあの時代は酷かった気がするわねー。
この曲ったことが大嫌いな理想主義者のマークを演じたスティーブ・カレル。
いつもイライラと怒っているんだけど、不正に対して本気で怒り、最後まで何とかしようとしていて、いろんな葛藤と戦っている様子や最後の悲しそうな目がとっても印象的で素晴らしかったです。
登場人物の中で一番変人っぽいのに、言っていることが一番まともなのよね。
それだけみんな狂ってたってことなのかしらね??
野心たっぷりの策略家のジャレドを演じたライアン・ゴズリングは、スーパーチューズデーやL.A.ギャングストーリーで見てた人と同じ人物って気がつきませんでした^^;
この野心たっぷりな感じとかが、逆に見ていてすっきりするんだけど、彼もいろんなことに不満や疑念は感じているのよね。。。
そして、綿密なリサーチが武器の鬼才トレーダーのマイケルを演じたクリスチャン・ベール。
この人、映画によって全然雰囲気が変わるから、ホント凄いよねー。
アメリカン・ハッスルやザ・ファイターと同じ人とは思えません…><
今回の役も片目が義眼の役なんですが、よーく見てると動いてないのよね。
地道な努力と調査によって裏付けされた判断とそれに対する自信。
そして孤独と苦悩が見ていて苦しかった。
今回の4人の中で、ブラピが演じたベンだけが実在しない人物だそうです。
彼が終盤に言っているのですが、自分たちの勝利は全米の何千何万人が家や職を失うんだ!! という台詞が表している通り、恐ろしい結果になるんですよね。
2008年のこの経済破綻によって、アメリカ国内だけで5兆ドルの年金と800万人の職と600万人の家が消えたそうです。
今だからそう思うのかもしれないけど、どうしてみんな疑わなかったのかしらねー。
犬の名義で住宅ローンが組まれていたり、不良債権の合成麻薬のような商品が作り出されたり…。
全体が狂ってたし、モラルなんてまったくなかったんだろうね。
でも、今もここを中心に世界経済がまわってるのよねー。
同じことが起こらないことを願いたい…。
そうそう、何故か終盤に徳永秀明の最後の言い訳がかかるのよねー。
一番大事なものが一番遠くへ〜♬
by wvyumavw
| 2016-03-15 22:40
| Movie&Book